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角田さんの本2冊

先週から角田光代さんの本を続けて読んでいました。
『まひるの散歩』と穂村弘さんと共著の『異性』
いやぁこの人、やっぱりすごい人だなー(@_@。

小説ははっきり言って読後感がよくなくて(あくまでも私感です)、好きな作家さんかと問われたら否、なのですが(汗)、でも間違いなくすごい才能の持ち主です!!
本当にいつもその鋭い観察眼には驚かされます。

好きな作家さんじゃないのに、かなりの冊数読んでいるという、わたしの中では不思議な存在でもあります。
ずっと前に読んだ小説の中でわたしくらいの年齢の女の人のことを若おばさんと表現していて。
もうこれだけで伝わるじゃないですか。
決して若くなく立派なおばさんの年齢なのに、おばさんであることを本人は全面的に受け入れていない若作り感をこれ以上なくうまく表現しているなぁと、ただただ感心したのを覚えています。

上記の2冊は小説ではなく、軽く読めます。
まひるの…はオレンジページの連載をまとめたもので、食が主となったエッセイ。
食べ物のことにしても角田さんの目線だとこうなるのね。

もうひとつは穂村弘さんと異性について往復書簡風に綴っている恋愛エッセイ。
これも面白かったです♪
どちらもいい感じに男女の違いを指摘しています。
テーマは“外見か内面か”や“割り勘かおごりか”など、もはや語りつくされた感のあるテーマなんだけど、なかなか興味深かったです(^^)

この中で穂村氏によると男性は別れた相手をいつまでも心のどこかで自分のオンナのように思っている、と。
やっぱりここらへんが男女ではまったく違うのだね(^^;
わたしはもちろん去る者は追いません!
瞬間急速冷凍のようにささーっと冷めてしまう。

あと“別れた相手に幸せになって欲しいか”というのもあったけど、男性はYesが多く、女性はどうでもいいっていうのが多いようで、これもはっきりと違いが現れているなぁと。
だけど別れ方にもよるよね。
わたし元夫には不幸になればいいに限りなく近いどうでもいい。だな(苦笑)。

まひるの散歩 (ORANGEPAGE BOOKS)

角田光代 / オレンジページ



異性

角田 光代 / 河出書房新社


Commented by eriarie at 2012-09-16 04:07
え?自分の女じゃないの?(笑)。
Commented by aco-007 at 2012-09-16 21:16
*eriarieさん*
自分のオンナがいっぱいなのですねー(笑)。
おそらくその方々は忘却の彼方かと(^^;
by aco-007 | 2012-09-15 20:09 | 読書 | Comments(2)

深呼吸して 力を抜いて


by あこ